これまで、再三に渡り今後の全日本のキーマンは荒木絵里香選手と長岡望悠選手であることを記載してきた。

ただ、後半にかけて鍵を握る選手はまだ沢山いる。

その選手のひとり、佐藤美弥選手。

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昨年、ワールドグランプリ2017のブラジル戦で日本6年ぶりの勝利に貢献した立役者。
このワールドグランプリでの活躍が認められ、以後全日本に定着。

今年のネーションズリーグではメンバーに外れたが、全日本の合宿に合流。

アジア競技大会〜世界選手権における日本の浮沈の鍵を握るキーマンのひとりである。

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昨年の全日本では佐藤選手と冨永選手が全日本セッターの両軸として活躍したが、一長一短で決め手を欠いていた。

今季はそこに田代佳奈美選手が加わり、頭ひとつリード、とは言うものの大差はなく、レギュラーセッターの争いは混沌としている。

中田監督によれば、この3名のセッターを競争させ、世界選手権に向かうとのことだが、トス質が最も良いとの評価を得るのが佐藤選手。

佐藤選手の特徴は速いトス回しから繰り出す高速コンビが武器。所属する日立リヴァーレを準優勝に導いた実績を持つ。

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佐藤選手は日立リヴァーレのキャプテン2年目。Vリーガーとして、全日本選手として心中期するところがある筈。

他のセッターにはない、高さを併せもつ速いトス回しは、今の全日本の目指す方向、展開を変える意味でも重要な存在。

当面はアメリカ遠征まで合宿が続くが、まずは8月のアジア競技大会に全力投球。


また、今季全日本に選出された選手の中で、是非とも使って欲しい選手がいる。

今村優香選手だ。

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先日のサマーリーグ西部大会でも第二セット18-24から5連続得点の中心としてアタックを量産。昨年のVプレミアリーグでも水を得た魚のようにベストスコアを記録し、野本選手とともにレフトの一角で活躍した。

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国際経験も豊富で機は熟している。
勿論、抜擢があってこその話だが、足りないのはリーグ実績だけ。

そろそろお声が掛かっても良い頃だ。

サイトアタッカーは狭き門だか、飛躍のきっかけを掴みたい。

果たして、全日本のかくし球となれるか、今後の頑張りに注目したい。