激震が走った。

2017年の中田ジャパン新体制になってからコーチを務めてきた、現CSMブカレストの監督を務められるフェルハト・アクバシュさんが全日本コーチを退任されることが発表されたからだ。

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その理由は日本代表コーチとルーマニアの女子チーム「CSMブカレスト」で監督の兼任が難しくなったこととされる。  

フェルハト・アクバシュさんのコメント

「この2年間とてもよい結果と時間を過ごさせてくれた日本のバレーボールファン、選手、日本バレーボール協会、そして日本の友人たちにこの場を借りてお別れをしたいと思います。この素晴らしい思い出を忘れることはないでしょう。日本の国旗を胸につけることは私にとって誇りでした」

これは余り、歓迎されるべきことではない。

これまで、全日本女子バレーボールチームは中田監督の直接指示以外、殆どがフェルハトコーチにより陣頭指揮に任せており、まず陣頭指揮をするコーチがいなくなるということは、全権が中田監督に移行する、或いは別のコーチが就任することを意味する。

そればかりではない。
フェルハトコート退任に伴い、日本バレーボール協会がどのような条件提示をしたかは不明だが、フェルハトコーチが他国のコーチに就任した場合、全日本の内情が筒抜けになる。

何よりも体制がようやく固まってきた矢先の退団とあっては、この先の前途に不安が感じられて仕方ない。 

フェルハトコーチを慕って、同チームへの移籍を決めた田代佳奈美選手、井上琴絵選手の心中も穏やかではないだろう。

正式な発表は日本バレーボール協会より何らかの形であるとはおもうが、東京オリンピックまであと二年を切った中、早くも暗雲が垂れ込めてきた。