V-leagueのレギュラーラウンドがいよいよ佳境に入ってきた。

今年のリーグを俯瞰して思うことは一つ。
随分若返ったことだ。

DSC03425

DSC02994

 _20190126_222554

DSC03349

現在の全日本の主力は、いわゆる「円熟世代」
東京オリンピックのメダル獲得が最優先だが、世代的に古くなってきている。

TeamJapancelebrateaftertheirvictorywithmascot

以後のことを含めると、今年はある程度抜擢をしないと全日本自体が旧態化し、世代交代が円滑に進まず、東京オリンピック以後がボロボロになる危険性を孕んでいる。

そこでこの記事では昨年の全日本選手と今年の候補生を比較し、今年の全日本候補生に関する忌憚のない意見と勝手な私見を述べてみる。



2018年型全日本
 
TeamJapanduringnationalanthem

・セッター
冨永 こよみ選手
佐藤 美弥選手
田代 佳奈美選手
宮下 遥選手

・ウイングスパイカー
新鍋 理沙選手
石井 優希選手
長岡 望悠選手
野本 梨佳選手
内瀬戸 真実選手
堀川 真理選手
高橋 沙織選手
鍋谷 友理枝選手
今村 優香選手
井上 愛里沙選手
古賀 紗理那選手
黒後 愛選手
荒谷 栞選手
中川 美柚選手


・ミドルブロッカー
荒木 絵里香選手
松本 亜弥華選手
岩坂 名奈選手
奥村 麻依選手
芥川 愛加選手
島村 春世選手

・リベロ
井上 琴絵選手
山岸 あかね選手
小幡 真子選手
中川 有美選手
戸江 真奈選手

※赤字は試合出場のなかった選手


全日本の人事は選手の進退も背負う。
全日本未招集で引退を余儀なくされた選手は数知れない。

また、昨年はボロボロのシーズンで、試運転のネーションズリーグは負け越し。そしてアジア競技大会ではアジアのライバル全てに敗れての4位。

勿論、背水の陣で臨んだ世界選手権ではディグ、サーブレシーブ、サーブ、ブロックの徹底的な強化で第三次ラウンドまで進出したが、それとて前回大会より一つ上の6位止まりとなった。

それらを踏まえ、今年は。

・昨年の強化型
・人事の刷新

そのいずれかとなることが予想されるが、これまでの歩みを見る限り、前者となる可能性が高い。

ただし、前述の通り全日本選手の高齢化が進む現状を踏まえると、以後のことを思えば、今年は

「新旧戦力の融合」が必要不可欠とみる。


20180627_231717

例えば、前年のハイブリッド6の失敗で雲行きが怪しかった2015年も、古賀、宮部選手など若手選手の台頭で様相が一転。

期待の持てるシーズンとなった。

若手選手の抜擢は全体に危機感を受け付け、チームが活性化する。

ここは東京に向けての大きな分岐点である。
昨年の結果を踏まえつつ、ある程度人事を刷新する必要がある。 

 
以下はあくまで筆者の独断と偏見である。



・セッター
冨永 こよみ選手
佐藤 美弥選手
田代 佳奈美選手
宮下 遥選手
田中美咲選手
関菜々己選手

一応、昨年型を踏まえるが、世界選手権で中心となった田代選手は固定すべきだろう。

20180609_154840


問題は二人目。

冨永選手は昨年、主に二枚換えとリリーフサーバーとして起用、佐藤選手はアジア競技大会のみ。 

DSC00814

リーグでの活躍や全日本の方向性から言えば、宮下遥選手が最も適正が高い。
サーブ、ディグはピカイチ。ブロックもよい。
岡山の快進撃を支え、実績も申し分なし。

ここに課題のトスワークが加わり、もはや拒む理由がない。   

あとは使う側の裁量。

IMG_20190212_211232


若い関選手も白羽の矢が立つ。
東レの若きレギュラーとして活躍し、サイド一辺倒に近かった東レの絵図面を変えた実績は評価される。

黒後選手を始め、東レ勢が増えるなら、慣れている関選手は必要不可欠。
若手セッター一番手として抜擢したい。



・ウイングスパイカー
新鍋 理沙選手
石井 優希選手
野本 梨佳選手
内瀬戸 真実選手
堀川 真理選手
鍋谷 友理枝選手
今村 優香選手
井上 愛里沙選手
古賀 紗理那選手
黒後 愛選手
荒谷栞選手

田中瑞稀選手
廣瀬七海選手
長内美和子選手
金田修佳選手
林琴奈選手

今季は長岡選手が離脱。
ライトポジションが新鍋選手のみとなるため、ライトでの起用が鍵となりそう。

IMG_20190212_211026

まず、改めて点取り屋として堀川選手を押したい。
全日本でも結果はまずまず出ているが、持ち前のパワーをアピールしたい。 



DSC00337
 
今村優香選手の決定力は捨てがたい。
世界を舞台にどこまでやれるか、今一度見てみたい。

課題はサーブレシーブ。
 


DSC01121

田中瑞稀選手のパンチ力は言うまでもなく、バックアタックも目下日本人トップ。
パスヒッターで全日本経験者。資格は十分。
課題はサーブレシーブ。

DSC03077

ミドルも出来る起用さからすれば荒谷選手。
ミドルでの起用はないかもしれないが、自在性と強打も加わり魅力ある。
やはり課題はサーブレシーブ。



_20181203_143905

廣瀬選手は後半、試合に出ていないので故障かどうかは不明だが、打力は魅力的。最高到達点309cmの高さとジャンプサーブも魅力で、いずれは全日本の中心の一人として期待が膨らむ選手。
先々のことを思えば、出来るだけ早めに経験積ませたい選手。


0c6349e3

ZzSWBfZu 

DSC03009

長内、金田、林選手のうち、ライトに慣れている林選手。大舞台の経験も豊富。勝負度胸もあり、パンチ力もある。
金田選手はパスヒッターだがディグもよくブロックアウトも得意。
長内選手もパスヒッター。打力は非凡で魅力的。



・ミドルブロッカー
荒木 絵里香選手
岩坂 名奈選手
奥村 麻依選手
芥川 愛加選手
島村 春世選手

大野果歩選手
入澤まい選手

今年は昨年メンバーに加えこの両名が有力だろう。

IMG_20190212_211451

大野果歩選手の決定力は関選手とのコンビありきといえ要所でのクイックが光る。ブロックでも活躍し、まさに充実期。
双子の姉妹・果奈選手ともども姉妹での全日本の可能性も。


DSC02030

入澤選手はまだ荒削りだが、資質は超一流。
決定率、サーブ効果率、ブロック本数ともに上位で最高到達点309cmはまさに世界戦略に必要な逸材。
精度の向上が鍵だが、いずれは全日本で活躍する器。


・リベロ
井上 琴絵選手
山岸 あかね選手
小幡 真子選手
戸江 真奈選手

馬場ゆりか選手
榊原美沙都選手


リベロは基本、井上、小幡選手で異存のないところだが、今年のリーグを踏まえると馬場、榊原選手の両名が候補としてあげられる。


_20181209_014001

馬場選手は言わずとしれたリーグ最高のサーブレシーブ成功率70%超えをシーズン通じて達成。

DSC02796

榊原選手はサーブレシーブ成功率の上位常連にしてチームの躍進を支える。そろそろお声が掛かるべき。


現時点で思うところを綴ってみた。

昨年である程度体制は固まったものの、新味も欲しい全日本。

まだファイナル8がこれからなので、あとは各選手の頑張りに期待したい。